ニトリの「連結できるNカラボ ワイド 3段」は、普通のカラーボックスより横幅があり、安くてたくさん収納できるのは便利です。
しかし、使っているうちに背面の板(背板)が外れてしまいました。
この商品の背板はかなり薄く、縦に2枚へ分かれた板を中央の透明テープでつないだ折り畳み式です。今回の状態は、本体の左右方向のねじれに背板が押され、中央の折れ目が曲がり、端が溝から浮いて外れたものと考えられます。
そこで、手元に余っていた長さ約2cmのネジを使い、背板の上下を4か所ずつ、合計8本で固定しました。
先に結論を書くと、この補強で直すのは、あくまで背板の外れと本体の左右方向のねじれです。棚板そのもののたわみを直したり、棚板の耐荷重を増やしたりする補強ではありません。
今回使用した「連結できるNカラボ ワイド 3段(ミドルブラウン)」。商品コードは8842212です。
今回補強した商品
今回の対象は、ニトリの連結できるNカラボ ワイド 3段(ミドルブラウン)です。
公式ページに掲載されている主な仕様は次のとおりです。
- 外寸: 幅60.9×奥行29.8×高さ87.8cm
- 内寸の幅: 約59cm
- 棚板・側板の厚さ: 12mm
- 材質: パーティクルボード
- 棚板1枚あたりの耐荷重: ダボ固定で約10kg、木ネジ固定で約20kg
ここで注意したいのは、耐荷重以内ならまったくたわまない、という意味ではないことです。同じ材質と厚さなら、支える幅が長くなるほど中央のたわみは大きくなります。ワイドタイプはレギュラータイプより棚板の支点間が長いため、同じ重さでも歪みが目立ちやすい構造です。
また、薄い背板も単なる目隠しではなく、本体が平行四辺形のように歪むのを抑える役割があります。背板が外れると、背板そのものが浮くだけでなく、本体の横方向の歪みも抑えにくくなります。
各サイトのレビューで指摘されていること
ニトリ公式ページでは、確認時点で平均評価4.0点、116件のレビューが表示されていました。
同じワイド3段の公式レビューには、「幅が広いので思ったより物が入る」という収納力への評価や、複数のNカラボを組み立てた購入者から「とても簡単でした」という声があります。安さ、収納力、組み立てやすさは、この商品の分かりやすい長所です。
一方、背板や強度に関する指摘は、ニトリ公式とほかの販売サイトの両方で確認できます。
- ニトリ公式に掲載された同じNカラボシリーズのレギュラー3段のレビューには、可動棚で使うと横方向にややぐらつき、裏面の補強が対策になることや、背板を強く押すと棚板との間に隙間ができるという指摘があります。
- Yahoo!ショッピングのレビューでは、背板が薄い2枚の板をテープでつないだ構造への不安や、本を一段に詰めた際に棚板が目で分かるほどたわんだという報告があります。
- 楽天市場のレビューでは、背板中央の折れ曲がる部分がたわみ、隙間が開くという報告があります。
- Amazonの同じワイド3段では、本を入れた後に棚板中央がたわみ、最終的に背板が外れて本体が傾いたというレビューも確認できました。
もちろん、レビューはそれぞれの組み立て方、置き方、収納物の重さが異なる個別の体験です。すべての個体で同じことが起きるとまでは言えません。
ただし、「幅のある棚板のたわみ」「中央で折れる薄い背板」「背板が浮いたり外れたりする」という指摘は、今回の状態と一致しています。少なくとも、私の個体だけに起きた特殊な現象とは考えにくいです。
コスト・収納力・発送と組み立てやすさを優先した商品
構造とレビューを総合すると、この商品は、コスト、ワイド幅による収納力、コンパクトで発送しやすい梱包、購入者が組み立てやすいことを優先した商品だと考えられます。
その代わりに、棚板と側板は12mmと薄く、背板も2枚の薄い板をテープでつないだ折り畳み式です。価格と扱いやすさを優先したぶん、高い耐久性が必要な長期間の使用や、重量のある物を載せ続ける用途は、設計上の主眼ではないと見るのが自然です。
これはニトリが明記している使用目的ではなく、実際の構造と複数のレビューからの判断です。軽い物を多く収納する用途には便利ですが、本棚のように重量が集中する使い方では、ワイド幅の弱点が出やすくなります。
補強前の状態
補強前は、背板の右側が溝から外れ、大きく手前へ浮いていました。
補強前(Before)。背板が本体から外れ、内側へ大きく浮いています。
上側は一度ビニールテープで止めました。しかし、薄い板を押し返す力にテープの粘着力が負け、恒久的な固定にはなりませんでした。
接着剤で左右の溝へ固定する方法も考えましたが、棚を置いたまま奥へ正確に塗るのは難しく、再び外れたときの修正や分解もしにくくなります。今回は、すでに背板に開いている穴を利用し、ネジで機械的に固定することにしました。
用意したもの
使用したのは、次の2つです。
- 手元に余っていた長さ約2cmのネジ: 8本
- プラスドライバー
使用した約2cmのネジとプラスドライバー。ネジの直径は未計測です。
今回は家にあったネジを流用しました。長さだけでなく太さやネジ頭の大きさも固定力に影響するため、別のネジを使う場合は、太すぎるものや長すぎるものを無理に使わないでください。
背板を上下4か所ずつネジ止めする
棚を動かさずに背面へ手が届くなら、この作業のために収納物を出す必要はありません。ただし、作業スペースを作るために棚本体を移動させる場合は、安全に動かせるよう、必要に応じて収納物を移します。
まず、外れている背板を元の位置へ戻します。背板中央の折れ目も広げ、左右の端が本体の溝へ収まるように位置を合わせます。
その状態で、背板に元から開いていた穴へネジを入れ、上側4か所、下側4か所を固定しました。
上側を4本で固定
下側も4本で固定
テープだけの場合は、背板を押し返す力を粘着面だけで受けます。今回は上下8か所をネジで直接固定したため、背板の端が浮こうとする力を複数の固定点へ分散できます。
補強後
上下のネジを固定すると、外れていた背板が本体へ密着し、中央の折れ目も広げた状態に戻りました。
補強後(After)の全体。浮いていた背板が本体へ収まりました。
少なくとも作業直後は、テープだけで止めたときのような浮きは解消し、背板が本体の上下板につながったことで左右方向のねじれも抑えられました。長期間使った場合にネジが緩まないか、背板が再び浮かないかについては、今後も様子を見る必要があります。
作業するときの注意点
この方法は、外れる背板を固定し、本体の左右方向のねじれを抑えるための対策です。棚板そのものを厚くしたわけではないため、公式の耐荷重が増えるわけではありません。すでに生じている棚板のたわみを直すものでもありません。
また、側板や棚板に使われているパーティクルボードは、木片を固めた材料です。ネジを強く締めすぎたり、板の端からずれた位置へ入れたりすると、ネジ穴が崩れる、板が割れる、表面が膨らむ可能性があります。
作業する場合は、次の点に注意してください。
- まず組立説明書どおりのネジがすべて取り付けられているか確認する
- 棚本体を移動させる場合だけ、必要に応じて収納物を移す
- 既存の穴と、ネジを受ける板の位置が合っているか確認する
- 電動ドライバーで一気に締め込まず、手回しで少しずつ固定する
- ネジが空回りする、板が割れる、表面が膨らむ場合は作業を止める
なお、転倒防止は別の問題です。背板を固定しても、地震などによる家具の転倒を防げるわけではないため、必要に応じて壁への固定なども行ってください。
棚板のたわみが気になる場合は別の補強を検討
今回の上下8本のネジは、背板を天板と底板へ固定するものです。2段目、3段目の棚板中央のたわみには、直接作用しません。
棚板のたわみが気になる場合は、別の案として、背面側から2段目と3段目の棚板中央付近へ、それぞれ2か所程度ネジを入れ、背板と棚板をつなぐ方法を検討してもよいかもしれません。
ただし、これは今回実施して効果を確認した方法ではありません。薄い背板とパーティクルボードへ新たに穴を開けることになるため、ネジの長さ・太さ・位置によっては板を傷めます。実施する場合は、この商品の公式仕様外の追加加工になることを理解したうえで、慎重な判断が必要です。
まとめ
ニトリの「連結できるNカラボ ワイド 3段」は、安くて幅が広く、軽い物をたくさん収納するには便利です。
一方で、背板は薄い2枚の板を中央のテープでつないだ構造で、ワイドタイプは棚板の幅も長いため、重い物を置いたときの棚板のたわみや、本体の左右方向のねじれが目立ちやすくなります。
今回、外れていた背板を元の位置へ戻し、手元に余っていた約2cmのネジで上下4か所ずつ固定したところ、背板の浮きは解消できました。
同じように背板が外れて困っている場合は、テープや接着剤だけでなく、既存の穴を利用して上下をネジ止めできないか確認してみる価値はあります。
ただし、これは背板が外れないようにして、本体の左右方向のねじれを抑えるための対策です。棚板のたわみを直したり、耐荷重を増やしたりするものではありません。
安さ、収納力、発送しやすさ、組み立てやすさを優先した商品だからこそ、長期間の使用や重量物の収納では弱点も出ます。用途を選んで使い、背板が外れた場合は、今回のように上下板へネジで固定する方法が一つの対策になります。



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